母を恋して太る人、彼を愛して痩せる人



食欲と心は、深い関係にあります。
心を制する者が食欲を制する
つまりダイエットに成功するのです。





大きな悲しみやショックを受けたとき
食欲は低下します。




逆に、やけに食いに代表されように
怒った時は空腹でもないのに大食いしてしまいます。



それだけ、心と食欲は直結しているのです。




ですから、心の状態を抜きにしては
ダイエットは語らないのです。





例えば、結婚して急激に太ったりすると
幸せ太るなどといわれます。



しかし、幸福になって
女性が太ることはまずありません




。男性の場合は多少その傾向が見られますが
女性の場合はほとんどありません。






なぜなら、心が満たされている人は
適正量を食べるようになるからです。



意識しなくても、自然に適正量を食べるようになるからです
だから、知らない間にスリムになっているのです。幸福に生きている人は、決して不自然に食べ過ぎることはあります。






逆に、心にぽっかりと穴が開いたように感じている人
つまり、さみしい人や幸福でない人は
心の飢餓感を食欲の飢餓感と勘違いして
たくさん食べてしまいます。









でも、カラッポなのは胃ではなく心ですから
いくら食べても心は満たされません。




だから、まだ足りないとばかりに、また食べてしまうのです。まさに悪循環です。
心の飢餓感がイライラ発生させ、そのイライラを発生させ、そのイライラによって巨大な食欲が発生してしまうのです。ダイエットを成功させるためには、まずは心の満たすことが重要です。、
しかし、一つだけ注意が必要です。
それは、自分の心に「裏切り者」が潜んでいることです。あなたを太らせようとする裏切り者がいる可能性があるのです。この裏切ものがダイエットの敵になるのです。
もし、こんな裏切り者がいたら大変です。少しでもやせようものなら、あなたをまた太らせようとリバウンドに誘い込みます。そしてあなたは自分でも知らないうちに再びぶくぶくと太ってしまうのです。心当たりがないのに体重が不気味に増えるのです。

なぜ、どうしてこんなことになるのでしょうか。
心の中にいる裏切り者があなたにささやくのです。
「今のまま太っているほうがかわいいよ、目の前に美味しいものがあるのに食べないなんて!」と悪魔のように誘惑するのです。
ところが、多くの人はこの裏切りもの存在を知りません。指摘しても容易に認めたがりません。困ったことに、強烈な裏切り者がいる人ほど、ヒステリックに「そんな人はいない」と否定するのです。自分が作った巧妙なウソにすっかりだまされているのです。

心の飢餓とは、読んで字のごとしで心が充たされていない状態のことです。心がカラッぽでさみしいということです。あるいは、何をしても充たされない思いがするじょうたいのことでもあります。この心の飢餓こそが人が太ってしまう最大要因なのです。心が充たされていないと私たちは不快感を感知します。特に女性は心の飢餓を嫌います。この心の飢餓による不快感は重大なストレス源になるのです。
ストレスがたまると、人はイライラします。心の飢餓という不快感が人にイライラをはっせいさせるのです。そしてそのイライラが女性を食に走らせるのです。しかし、当人は自分に心の飢餓があることを自覚できません。まして、心の飢餓がイライラを発生させているということをなかなか自覚できません。せいぜい、自分はイライラしがちな人間だなぁということを自覚できる程度でしょう。

「心の飢餓を充たすこと」「心に潜む裏切り者を除去すること」という2つの作業でダイエットを成功させようというのが本書の目的です。そのためにはまず、つい食べ過ぎてしまう自分を自覚しなければなりません。現実の自分を見る、という作業です。
つい食べ過ぎてしまう人たちは、どれくらい自分が食べているのか自覚が無い人が殆どですかr知る必要があるのです。また、ついつい食べ過ぎてしまうというのは、軽い摂食障害ともいえるのです。
摂食障害というと、自分には関係ない病気と思いがちです。しかし、病気や障害、以上という範疇に入らないまでも、ダイエットに失敗している人はだれでも軽い摂食障害の傾向をもっているといっていいでしょう。

さまざまなストレス解消の中でも実は「食べる」という行動が最も簡単で、最もお手軽な手法なのです。そして最も有効な方法でもあるのです。なぜなら、食べることが私たち人間に最も大きな心地よさ、すなわち快をもたらすからです。
それでは、なぜ「快」がストレス解消になるのでしょうか。それはストレスとイライラの源と「快」が正反対だからです。つまり、喜びや快感はイライラを減少させ、ストレスを軽減させることができるのです。心を充たす効果があるのです。
しかし、いくら有効だからといって、イライラが生じる度に、そのイライラを鎮めようと無節操に食べる快感を利用したのでは、当然ながら太ってしまいます。しかも、こうした安易な「快」の利用の仕方は、一時しのぎの対症療法でしかありません。
さらに、この安易な快の利用が慢性化するとシヘキになってしまいます。イライラを感じるたびに無意識に大量に食べてしまうたいしつになってしまうおそれがあるのです。