寂しさを買う



衝動買いをする人がいます。
じつはこの行為も孤独の裏返しです。




買い物へ行って目的の物が見つからないと、
ついつい違うものを買ってしまう。




そのような経験が一度や二度ではすまない人は、
モノではなく、もっと欲しくて必要なものがある自分を
認めることが重要かもしれません。




衝動買いを止めるには、もっと周囲の人間と深い関りを持つことです。


物欲で埋められるモノなんて限られているし
お金だって永久にある人なんて限りられている。
まして、買えば買うほど空しくなるだけだ。











店員にちやほやされることで孤独を癒す=買い物依存症
依存傾向のある人は生育暦に問題の根があることがあり、
一般的に安心感の得られない家庭で育った人は
何かに依存しないと
不安を抑えられなくなる傾向があるといわれています。





店員さんは商売なので売るために、お似合いですよーと褒める。
この褒められる快感が忘れられないから買い物に依存してしまう。



つまり、根本には褒められた経験に乏しく自尊心が低いので褒めてもらえる場所に行ってしまうのです。




店員さんの言うことを聞く=母親の言うことを聞く=自分はイイコ



という、



いい子で優秀で言うことを聴いて
周りを喜ばせていた、という人生が一番上手く回っていた
思春期までの時間の自分に戻て
ホメられる自分という地位を築くことができる。



人は、慣れていないことには不安を感じて
慣れていることを求めてしまうものだ。




例えば、やさしくされることに慣れていれば、
やさしくされると安心します。








従って、やさしさを感じる人と一緒にいると安心感を覚える。
だからおのずと自分に優しい人と一緒にいることを選択するようになり、
間違っても冷たくするような人に一緒にいることを好んだりしません。
冷たい人と一緒にいると、不安を感じるからです。










しかし、これと全く反対のケースもあります。
つまり、好むと好まざるとに関わらず、
人間は冷たくされることになれてしまうと、
冷たくされることによって安心感を覚えてしまうのです。





その結果、「冷たくされて悲しい。不愉快だ」と感じているはずなのに、慣れていることへの安心感から冷たくされるほうを選択してしまう。
そんな皮肉な結果に陥っているというわけです。



つまり、ミジメになろうとプライドがズタズタになろうと、フラれ続けてきた人にとってはモテるよりは、冷たくされることの方が安心なのです。
もちろん、表面上は「フラれるのはイヤだ」と思っていても、慣れ親しんだ”フラれる”状態にいたほうが不安にならずに済むのです。






恐ろしいことですが、この理論は、水商売をしている女性たち(特にキャバクラ嬢)も、うまく使っているようです。

どういうことかというと、モテそうな男性には優しく接し、モテなそうな客にはツンツン冷たく接するとリピーターが増えるというのです。



モテそうな男は、ちやほやと優しく扱って気分良くさせてやれば、
再び店を訪れる。



しかし逆に、モテなそうな男は、冷たく扱うことによって、
また店に来たい気分にさせるというわけです。





もしも、幼い頃に不安定な環境に慣れ親しんで育っていたら
不思議と、安心できる人よりも、
危なくて不幸になるのが分かっていても、そちらに惹かれてしまう、
そういう人っていますよね?


それって、別にその人が壊れたい願望があるとか窮地が好きとか
そういうことじゃなくて、
そちらの環境のほうに安心を感じるからなんだよね。





それは一見、危険そうに見えても、危険なところこそが
心落ち着く安定した場所というか。