お金は大事だよ

男はお金で女性を釣り、
女性はセックスをエサにして男性の優しさ(お金・プレゼント・扱いとしての優しさ)
を引き出す。























男性は、自分の子孫を残すために多くの場所に
精子をばらまくことで、子孫を増やす確率を上げたい。





女性にとっては自分と自分の子供の安全が保障されていることが
最も安心を感じることが出来る。


保障、つまり自分に安心を与えてくるリソース(資源)の中で、
相対的に自分を守ってくれ確率が高いのは、お金だ。



だから、物理的な安心を与えてくれるリソース(資源)である、お金を持っている男性に
群がって、手に入れることを争う。








お金とセックスの交換という形で
それぞれが欲しいものを与え合っているのが、
男女の関係性という事になります。




















「お金なんて、たいした問題じゃない…」
という奇特な方もいらっしゃるのかもしれない。



きっと素晴らしくタフな精神力を持った方か、
現実が見えておらず偽善者ぶる自分に酔っているのか分からないが、
残念ながら、お金は大事な場面が非常に多い気がする。




恋愛というスクリーニング(探査)期間は、まぁいいとして、
結婚という生活するためのアライアンス(協定)を結ぶためには
お金というリソースは、非常に重要な資源だ。





結婚におけるアライアンス(協定)というのは、色々あるかもしれませんが、
大きな山場としては、出産があると思います。




どういう協定かというと、
これから稼いだ分のお金をあなたに投資して、
あなたと子どもを守りますから、
僕の子どもを育ててください!



ということが、結婚という協定条約の中で
大きなパーセンテージを占めるのではないでしょうか。





父親という役職は
女性に、「あなたの子どもよ」って言われた時点で
始めて就任できる役職なのであって、
決して自分ひとりでは昇格できない地位です。


逆に言えば、夫にしてもらうであろう事を
全て外注するだけの財力を持っている女性であれば、
父親なんて必要ないのです。






そう考えると、男性が父親という役職を与えられるのは、
子どもとお母さんのために多くの有用なリソース(お金)を
集めてきてくださいね、という為のポストに思えて仕方が無い。



だから、満足なお金を稼げている男性であれば
家庭を顧みないことは、なんだかんだで解消のある男性として
認知されていたし、奥さんのほうも、外で頑張ってくれているから、
という満足いくリソースがもたらされていたから、
一応は、納得していたのでしょう。



けど、現在は経済の成長が止まったので、
満足なリソースを与えられる人が少なくなった。


満足なお金を稼いでいないのに、家庭を顧みなければ、
妻の不満は溜まっていくばかりだ。



だから、足りないリソースを補う為に、
妻の為に使う時間を、家族の為に使う時間を増やそうとする、
ワークライフバランスとかイクメンみたいな
男性のあるべき形が生まれてきているのではないでしょうか





満足な資源を稼げないのであれば、家庭を顧みなければ、
妻の溜飲は下がらないのです。








こう考えると、男性の使命は、いつの時代も女性のニーズに
適切に対応していくことなのではないかと、思い知らされます。









あるいは、子どもの面倒は誰かが見なければいけないから
女性が子どもをメインで見るとしたら、自分が働けない代わりに、
より多くのリソースをもたらしてくれる男性=収入が多い男性を、
世の女性達が奪い合っているのも、納得できるのではないでしょうか。

















結婚という市場でもやっぱり、
お金という最優先資源を持っている男性が人気だ。






お見合いで公務員が人気があるのはお金が高水準で安定しているからだし、
地位と年収が比例するのであれば、
より地位の高い男性がとりあえず初めに選ばれるのは
すでに自明のことと思う。



お金というリソースは男性の採点の全てではないが、
かなり多くの部分を占めているのは、間違いないのではないでしょうか。














あるいは、
夫婦間に限定すれば、ケンカや揉め事の8割以上は、
お金がらみという事実もある。










考えてみて欲しい。
別に男女関係じゃなくても、
いま抱えているイライラや不安の8割くらいは、
お金で解決できることではないだろうか。




満員電車での通勤ストレスは、
タクシーが使えるお金があれば解決される。



家事が面倒なら、
定期的なハウスクリーニングを頼めるお金があれば解決される。


ムカつく職場だって、お金があれば、
もっと心に衛生的な職場に転職すればいい。







根源的な寂しさとか、他人の心とか、大きな病気、


これらの、お金ですぐに動かすのが難しい2割の事象以外は、
たいていのことは、お金で解決できるのではないだろうか。







老人ホームに入居している人の中で、
家族の訪問回数の多さは、入居している高齢者の遺産の額に
比例するという、なんとも現実的で面白い分析もされているそうです。






こんな風に日常のイライラから解放されて
余裕が生まれれば、人にやさしく出来る。
優しく接することが出来れば、人間関係はうまくいく。
ムダにぶつかる必要も無くなる。



だから、全てではないけれど、お金は最重要要素なのだと思う。








ただ、それでもお金なんか関係ないって言い切る人は、
本当に本当の幸せを知っている人なのでしょう、




それはそれで、とっても羨ましい価値観形成の環境を過ごしてきたのだなって
羨ましく思いますけどね。








ただ、女性が完全に独立した生活を持っていたり、
超絶なイイ男だったり、才能の開花手前の予感を感じさせる、
ような場合には、女性が求めるものは変化するのかもしれません。







まぁそれだって、
自分が稼いでいたり、将来に投資したものがリターンする確率が高い、
という意味では、残念ながら、やっぱりお金って大事なんだと思います。






ちなみに、同じ職種で同じ役職であれば、収入が低い人ほど自分の仕事に
満足感を持っているそうです。





それは、本当に仕事が楽しくて毎日が充実しているから
給与は二の次なのかもしれませんが、
それよりも、自分は仕事に満足している!って思わなければ
心のバランスが取れないのだと思います。



こんなに給与が低くても、働いているんだから
私は仕事が好きなんだ!って自分を誤魔化さなければ、
やってられない、というのが実状なのではないでしょうか。



将来の為、好きなことをやらせてもらっている、
そうやって自分を納得させていかないと、
通帳の数字を目の当たりにしたときのショックから立ち直れないのでは
ないでしょうか。














このように、お金による安心と、セックスによる子孫保存という
男女がお互いに求めるモノをエサにして自分の目的を達成するという、
需要と供給のバランスがとれているから、
男女は互いに求め合うのだ。


相手が求めるものを自分が持っているのであれば、
それを武器として、相手の譲歩を引き出したり、
よりよい条件の取引先を選ぶのは、至極当然の事である。






ただ、ここで自分の武器に対する価値観が
男女で若干の差があるような気がします。














男性はお金というエサで女性を釣ることに抵抗が無い。
抵抗どころか、むしろ、それだけの財力がある自分を誇らしく思う



男というのは、自分の醜さを恥じ入る気持ちが希薄。
醜さなんて、みんなお金でカバーできると思っている。



たとえ相手が自分でなく、自分の経済力に惹かれていると知っていても男はむしろ、それを自慢にさえ感じるところがあるじゃないですか。











けれども女性は、セックスというエサだけで男性を釣れたとしても、
どこかで空しさや寂しさを感じてしまう。





男性が自分の武器(お金)を増やすために、
仕事というスキルをあげて、自分を高める(訓練)こと
に誇りを持っているのに対し、



女性は、セックスアピールという自分の
女性性という武器を最大限に高める訓練をして、
鍛えた武器を使って男性に認められたとしても、どこか、不全感というか、満たされた感じがしない。



自分自身が認められたと感じにくいのかもしれない。







ここに女性の苦悩があるような気がする。














自分の武器を最大限に生かす訓練をするにしても
訓練の結果である、お金を利用することに恥を感じない男性と、
訓練して自分の女性の部分を磨いて、それを利用することに、
なぜか恥を感じてしまう女性。



なぜ、自分より良い条件の男性から愛される為に、
アピールを磨いているのに、それを活用することを拒むのか。








「女性は一生に使える卵子の数が限られているので、ほとんど無限に近いぐらいの精子
 作れる男性と比べると、どうしてもセレクティブ(選択的)なのです。
 女性のほうが、恋愛に慎重というか、少なくとも性行為に慎重なのは、
 これが理由です。」




という理屈は確かに分かりやすいのだが、
もっと重要な部分があるような気がします。







男性が自分の財力は自分そのものと思っているのに対して女性は、
心と身体は別物というか、身体での成果が自分に帰属しているという意識が
薄いのではないかということです。






男性がお金という武器を得る為に自分を磨くのと同じように、
自分のセックスアピールという武器を磨いて、有効活用しようとするのに
アピールして成果を得たとしても、なんか、
イマイチ満足感が得られない、というのは、
やっぱり女性の幸福感というの一本道ではなく
複合的な要因が絡まりあっているのだろうなぁと
思わざるを得ない。





自分が磨いてきた武器を活用して得た成果に
満足感や達成感を感じにくいとしたら、
挫折の回数が増えて傷つく回数も多そう。



だけど、自殺したりうつ病になったりするのは
男性のほうが圧倒的に多い。




そうなると、やっぱり女性って強いですよね。
切り替えというか存在の安定感というか。








心がドッシリしているのだろうなぁって思います。




参考

 

恋愛経済学

恋愛経済学