自己愛、補充型恋愛
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自分が嬉しいから、幸せだから、
彼と会いたい、話したい、触れ合いたい、
そう思うのが、本当に良い恋愛だといいます。
一方、寂しいから満たされないから、
というような理由では
相手を思っていたとしても、それは
自分の心の欠けた部分を埋めようと
しているだけで、
本当に幸せにはなれない。
自己愛を満たすだけの恋愛では
真に幸福感を得ることは出来ないでしょう
だって、そうでしょう。
本当の恋愛は、離れていても幸せな気分が継続しますが
自己愛満たし型の恋愛は、一緒に居るときはいいのですが、
離れたとたんに、またすぐに寂しくなります。
この寂しくなる感情が、相手を好きなんだと
錯覚させてしまうのです。
ホンモノは、あったばかりで寂しくなっても
どこか心に温かさが残っているはずです。
☆
結婚生活の役割分担でもそう。
家事育児に協力的でない夫は
稼いでいるという自負もあるだろうが
ようは、自己愛を満たすために、結婚し、
夫になり父親になり社会的立場を得ることで
自分の社会的価値を高めようとする。
だからこそ、
家事育児はおしつけてばかり、なのだ。
人間は愛する人のためなら、
いくらでも協力できるはずなのですから。
その夫の愛は、
外ではなく、自己愛を満足させるための
環境を整えようとしているだけで妻を
社会で認められるための道具くらいにしか
思ってないし子どもの世話だって、
いいところだけ横取りして、赤ちゃんを甘やかす自分がかわいいだけで、
育児の汚い部分は押し付けて
仕事が忙しいんだから、といって干渉しない。
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自己愛欲求が強すぎると、
周りの人は誰も幸せになれない。
そして、その欲求は周りの人にとっては負担だから、
男性から離れていく。
そうすると、男性も思い通りに行かないから
怒ったり落ち込んだりして、関係性がさらにうまくいかなくなる。
結局、自己愛の強すぎる人は、
周りをも破壊していくのだろう。
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育児に非協力的な夫。
先日、ある人から「結婚して子どもを授かったのに、
夫は今までどおりの生活を変えようとしない。
育児も家事も妻にまかせっきり」という
夫婦の話を聴きました。
そのご主人は、
仕事から帰ってくるとすぐにゲーム機の前にすわってしまい
子どもをあやすでもなく、夫婦で会話するでもなく
TVゲームにばかり興じているのだそうです。
我が子に興味を示さない、優しくもできない夫をみて、妻は
「この人は子どもを愛していない」とみるかもしれません。
けれど、問題は夫婦の愛情にあると私は思います。
本当にいい恋愛をして結婚し、その愛情が持続していれば、
赤ちゃんが生まれたとき夫は妻と同じ気持ちで
育児ができるはずだからです。
人間は愛するために人なら、
いくらでも協力できるものです。
だから私は、
このような夫婦の「恋愛」の中身を問いたいのです。
本当に愛し合って結婚したのですか?と。
そして、子どもが生まれたことであらわになった「
夫婦の関係」の問題点を、
見直す必要があると思うのです。
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自己愛から始まる恋愛。深めるのは夫婦の時間
愛情とは本来、相手を幸福にできることを自分の喜びとする気持ちです。
その一方で、人は「自分が愛されたい」「自分の気持ちを大事にしたい」という
自己愛の気持ちも持っています。
恋愛はしばしば「自己愛」からスタートします。
「この人のことを愛している」と思いながら、実際にはその人のことを
思いやるのではなく、「この人がいなくなったら私が寂しい、
私を喜ばせてくれる、私を気持ちよくしてくれるから好き」という気持ちがあるのです。
それが自己愛です。
自己愛がゼロという人間など、この世の中に存在しません。
けれど、結婚して何年もたつと、「自分が愛されたい」という気持ちは
少しずつ弱まってきます。
それは、根底にホンモノの愛情があったという証拠です。
赤ちゃんがいるのにゲームばかりしている夫にとって、
妻は自己愛を満たす存在にすぎなかったのかもしれません。
だから、妻が出産して子どものことで手一杯になってしまい
、自分を満足させてくれなくなってしまった途端、
愛する必要も育児に協力する必要もなくなってしまった、そういうことなのでしょう。