泣いたりしないでこっちにおいでよ??
ちゃんと泣ける子に育てよう 親には子どもの感情を育てる義務がある
- 作者: 大河原美以
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/01/17
- メディア: 単行本
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親には感情を育てる義務がある。
子供が生まれたら、良い子に育てたいって
ふつうみんな思います。
良い子に育てたいと思ったら、
がまんづよい子になって欲しいと普通思います。
ところがそれが大きな誤解なのです。
ふつう一般的に「我慢強い子」と言った場合、
感情を出さない子、つまり、すぐに泣いたり、
怒ったり、すねたりしない子をイメージしますよね。
そういう子の法が、良い子って評価されるわけですから。
でも、感情を育てるってことは、
感情を出さない子にそだてることではないんです。
むしろ、ちゃんと
感情を出せる子に育てるのです。
そこには、すぐに泣いたり怒ったりしたら
困るのは親だし、周りから親としての評価が悪くなりそうで怖い、
という思いもあるのでしょう。
周りからどう見られるかって事で、
親御さんたちはとっても不安になりますよね。
自分がちゃんと子供をコントロールできていない
ということは「親としてちゃんとできていない」と
評価されるのではないかって
いつもそういう不安が付きまといます。
●
放っておけば育つ?
子供なんて
基本的に放っておけば育つと思っているわけで
母親はちょっと神経質なんじゃないかって思います。
「ちゃんと泣ける子に育てよう」って言うのは、
どういう意味なのかな?
そもそも泣かせないことが
大事なんじゃないかって思うけど?
自分の場合、泣いているときは、
基本的に放っています。
自分も放って置かれて育てられているので
特に父親には何かをしてもらったということもないし…
。
だから、父親の役割とか言われると、
何を期待されているのか分からなくて、困ります。
いまは、父親がちゃんと子育てをいない、
と批判される時代ですからね、そういう意味では、
どうすればいいのかわからなくて、困っているわけです。
このことは今の時代の多くの親御さんたちが
同じように感じていることと思います。
親御さんたちはみんな一生懸命子育てしようと思っていて、とくに毎日関りの多いママたちは、すごく悩んで日々を過ぎしています。
一方で子供が幼いうちは、
パパたちは「自分達もそれなりに大きくなってきたのだから、
自分が育ったようにしていれば、普通に育つだろう」と、
ちょっと楽観的に思っていたりもするのよね。
ところが、今の時代、
自分が育ったようにしていれば、自然に育つという風にはいかなくなっているところで、子供たちの感情が発達が危機に陥ってしまっているという現実があるのです。