3分で人は動く
- 作者: 三浦一志
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2010/01/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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前提を利用して相手に深くメッセージを伝える
全ての言葉には前提が含まれています。
この前提は相手に深いメッセージを与えることが出来ます。
これは無意識に届きやすく
相手の行動に影響を与えることができます。
例えば…会議も終盤になったとき
いつも司会者が聞くことがあります
「何か質問はありますか?」と。
実は、「何か質ものはありますか」という
質問には前提が含まれています。
「何か質問はありますか?」という質問には
「何か大切な質問」という前提が含まれているのです。
「質問をするときは空気を読んでしてくださいね」
「つまらない質問をするんじゃない」
このようにとれるのです。
こうして「何か質問は?」と問われると
その場はシーンとなります。
みんな良い質問をしなければという
プレッシャーに駆られるからです。
そして、こんな質問をしたら笑われるのでは
という空気にも満ちているのです
(この手の質問は実は重要で、参加者が共有している問いでもあったりする)
そこで、何か質問はありますか?ではなく、このように聴いてみましょう
①何か聞きたいことはありますか?わからないところはないですか??
②誰か質問したい人はいますか?
です
①は、質問ではなく、聞きたいこと・わからないこと、に置き換えています。
聞きたいことであれば「気軽に聞いていい」「わからないことを聴いていい」というメッセージになります。
また、聞きたいことはありますか?というのは聞きたいことが焦点にあたるので聞き漏らしやわからないことがないか脳が検索し始めるでしょう。
②のこの質問形式は、質問ではなく、人に焦点を当てています。
この質問形式だと、「今まで質問したくてうずうずしていた人、さぁ、質問してください」
というメッセージになります。質問をしたいフラストレーションが溜まっていた人はすぐに反応してくれるでしょう。
前提は、会話の中でところどころに隠されており、自分が使用するときは、相手に抵抗なくメッセージを伝えることができるのです。
その前提にあなたが気がつけば、あなたは無意識にそのメッセージを受け取ってしまいます。