黄昏ぺーぺー

タソガレ

タソガレ



世界に歓迎されていない




昼に馴染めず、夜には溶け込めず、黄昏時は短すぎる。





昼の明るさは元気になれて好きだけど、
まずしすぎてちょっと疲れる。



夜の暗さも、落ち着けて良いんだけれど
どこか寂しさがつきまとう。



昼と夜、両極端の時間帯のどちらにも
私は合わせられるけれど、ぴったりじゃない。



私にとってちょうどいい明るさは、昼から夜に変わる黄昏時のわずかな時間だけ。

改めて考えると「ぴったりはない」のは当然なことだ。
誰だって、いつだって、他人の心とか場の空気とか完全に一致することはない。
どこかが必ずずれている。
人間は一人ひとり違っているからこそ、掛け替えの無い存在なのだ。
自分と完全に同じ心の人間がいるとしたら、僕はいなくてもいいということになってしまう。



確かに、良い瞬間というのは得てして
電光石火のごとく眼前を通り過ぎるてしまう。