傷つけ人

傷つかない技術

傷つかない技術





受けた批判を内面に蓄積する


批判への別の対処は
受けた批判を自分の内部に溜め込み
クローゼットに汚れた洗い物を入れるように隠すことです。



しかし、この方法では、その意図に反して、
批判を隠したことにはならずに
自分に向けられる批判への恐怖に怯え
自らそれを口に出すことが無いのに
批判される対する返答を用意し
批判が表沙汰にならないような対処に没頭する態度です。




歯が痛くてたまらない人が
歯の痛み以外のことを考えないのと同じように
他人から批判を受けて心のワナに落ちた人は



自分が受けた批判のこと以外は考えらないのです。





このような内心の態度は極めて危険で、
ストレス関連の精神疾患を次々に引き起こす可能性があります。




よくみかけるもう一つの対処法は、批判を心にしまい込み、自分が傷ついて自信を失いながらも批判を受けないようにするために、批判された領域には二度と近づかないことです。
つまり、受けた批判が絵に関するものだったら二度と絵筆を握らない、肥満に関するものだったデートは二度としない、また外出もしないといった対処の方法です。

しかしこれは、自分の知識レベルが低いと言う批判を信じ込んで物事の分析の範囲を意図的にセまめるような対処方法です。
つまり、これらのケースでは私達は批判を追い払おうとしないどころかその奴隷になり、批判によって自分の可能性や夢までも狭めてしまうのです。
そして、このようなときこそ、批判が私達の内部で勝利を収め、憂鬱が忍び寄ってくるのです。

挑戦的な態度をとる

将来の批判を常に恐れている府とたちの中には「先制攻撃」や「先手必勝」を狙っている人たちがいるということです。
つまりこのような人たちは何事につけ反抗的で怒りに任せて行動し、そのような行動が引き起こすマイナス反応には鉄面皮を決め込みます。
このような人は背広で来るべき会場にジーンズ姿で登場し、ラフな服装で会場内を闊歩し、そしてそれを批判する人には誰彼なく食って掛かります。
このような人物は自分の行動への準備を故意に怠り、そのくせ自分の無礼な行動に対して賞賛を求めます。
そしてだれからも敬遠され、信頼されない「扱いづらい人物」になります。
このような自分物は自己愛敵な尊大さを自分自身に注入することによって表立った批判から身を守りつつ、自分の恐れや苦渋をその尊大さの中に隠しているのです。