毎日泣いていると、涙ってどんどん澄んでいくよね


もう既に老いてしまっているものに
さらなる我慢を強いること事態、気が咎めるじゃないぁ。


人生なんて、我慢と我慢と我慢の集積だ。


我慢を重ね、ここで生き延びてきたひとたちに限って、
我慢すると言う方法しか知らないせいで
いつでもそれを選び取ってしまう。


子供達は親の背中をみて、我慢する方法だけを学び取る。
我慢は、考える力を育まない。むしろ奪い去っていくのだ。






人生は、なるようにしか、ならない。
心の中で復唱する。

俺の欲望とは無関係に
一人の人間が何かをものにできる総量は
あらかじめ定められている。


各人の両掌のおおきさが
既に決まっているように。



器に見合うだけの欲望しか、所詮は抱けない。
抱ききれない欲望は、自覚する間もなく、自然消滅させている。
自分の外に追いやって、それらを瞬時に、欲しくなったものとして分類し直す。
はじめから欲しくはなかったんだ、と折り合いをつけていく。
ばかばかしいが、みんなそうやっていることだろう。










きみと澄むこと

きみと澄むこと