うつはクスリに頼らないと??

心の弱い奴が「うつ」になるんだ。病は気から。
だから強い精神力があれば「うつ」になんかなるはずない。




こんな考え方を持っている人は今でも決して少なくありません。
クライアントの周りの上司や家族でも表向きはそうでなくとも、内心ではこんな風に思っている方も少なくないのではないでしょうか。






しかし、他の誰にもましてこんな風に考えているのは
当のクライエント自身です。


ひたすら弱い自分、ダメな自分を責め続け
空回りし状態を自ら悪化させてしまっています。

果たして心が弱いとはどういうことなんでしょうか。





精神力の強い人ほど危ない



うつのクライエントに共通して認められる特徴があります。
それは意外に思われるかもしれませんが意志力の強さと我慢強さです。


適応とは麻痺の別名

意図的かどうかは別にして構成員に何らかの精神的「去勢」を施して既存の秩序を維持しようとする組織があります。ことに封建的対体質の強い組織の中には構成員に対してシゴキのような通過儀礼を課したりして人間の均質化を諮ろうとする場合もあります。こういった通過儀礼は往々にして理不尽なものであることが多く、これに拒否反応を新下人間は、適応に失敗した弱い人間とみなされてしまいます。窮屈な環境や理不尽な強制に対して拒否反応を示すのは人間としてごく自然なことなのですが、組織の側からはストレス耐性が低い、と評価されてしまいます。
ここで適応障害です。適応とは外的環境に対して自分を変化させて、うまく合わせられるようになることをさします。しかし、その際に自分の内部に起こる変化とは、どんな内容なのでしょうか。人間は新しい環境に身をおいた場合に、まずは全方向性に感覚のアンテナを向けて様々な情報収集を行います。どこに何があるかと言った基本的な空間把握にはじまり、自分にとって重要度の高い物事は何であるか、どの人間がどのようなポジションにあり、誰が自分にとって重要度の高い物事は何であるか、どの人間がどのようなポジションにあり誰が自分にとってキーパーソンなのか、自分はどう位置づけていられているらしいのか、そしてこの場ではどう振舞うのが望ましいのか等等。そのため、どんな人でも新たな環境に適応するために、通常数ヶ月程度は精神的に非常に疲れるのです。このような初期の情報収集において、自動的に省力化が図られて、重要度の低いことからは注意を撤退させ、徐々に大事な対象に限定して注意を向けるようになっていきます。しかし、自分にとって、苦痛であるような環境要因に対しては、どうしても注意を撤退させることはできません。なぜなら、生物として苦痛である、と感じることはすなわち、自分にとって有害である、という重要な警告であるからです。







クスリに頼らなくても「うつ」は治る

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