明るくなくてもオッケ〜





お客様が「買わない」理由を見つける



お客様はあなたの商品を欲しがっている。


でも、なにかがジャマをしているので買えずにいる。
その何かさえわかれば
対処の方法は考えられるというものだ。






結論から言うと、クロージングとは
どうしようかと悩んでいる相手に対して、
「買わない」理由を探り出し、それを取り除く作業である。



だから強引な説得トークはいらない。
気合を入れて相手を言い負かすことなど考えなくてもいいのだ。




では、そのジャマをしているなにかとは
具体的なんなのだろう?




「お客様の頭の中のことなんて、聴いてみなくちゃわからないよ」
という声が聞こえてきそうだ。



でも営業マンであるあなたには
その「なにか」がわかっている。
それは、あなたの商品のデメリットだ。





お客様に断られる理由と言うのは
その商品によってだいたい決まっている。



「ものはいいんだけど、値段が高いから」
「機能的には問題ないけれど、安定性が心配で」




など、何度か断られれていれば
あなたの商品のどのポイントがデメリットになっているかは
もうすでに知っているはず。
ある程度の予測は立てられることになる。




そして、ここまでのヒアリングや商品説明を通して
相手の反応を見れば、どの点が障壁になっているかはわかるものだ。




たとえば、値段が高いということがあなたの商品の障壁なら
それを取り除く作業(クロージング)をするだけで、売れる。





商品説明をひととおり終えたのが、お客様は悩んでいる。
よし、ここでクロージングだとばかりに張り切って、商品のメリットを連射する営業マンをよくみかける。

「今ならキャンペーン中!」「5年保証なので安心ですよ」
などなど。

でもこのようなトークでは、お客様はなかなかイエスと言ってくれない。
相手が迷っているときに、最も効果的な情報はなんだろうか?
前にも述べたが、迷ったり悩んだりしているお客様というのは、すでに商品の特徴を理解していて、それを欲しいと思っている。
でもなんらかのデメリットが気になって決断できない状態だ。

そんな相手に対して、さらにメリット情報を上乗せしてみても、デメリットがある限り「YES」にはならない。
これは多くの営業マンに言えることだが、クロージング用のトークとして、メリット上乗せ型を中心に練習している傾向がある。

それよりも、デメリットの存在を伝えて、それを了承してもらうトークをする。
お客様が決断する決め手は、デメリットに納得できるかどうかにかかっているのだから。